新潟大学名誉教授 岡田正彦 新型コロナのエビデンス - mectin iver (?)
2024/03/25 (Mon) 15:54:55
新型コロナのエビデンス
https://okada-masahiko.sakura.ne.jp/
(2024.3.25)
Q&A 一方的に取り消された論文: 露骨な反ワクチン弾圧?
2024年1月24日にネット掲載された論文『新型コロナmRNAワクチン:臨床試験データとその後のワクチン推進キャンペーンから学んだこと』が物議をかもしています(文献1)。公開の1か月後、一方的に掲載の取り消し処分を下されてしまったのです。いったい何があったのか、背景を探ってみました。
現在、この論文については、取り消し処分になった理由が、編集長名で以下のように記されています。「この論文が掲載されたあと、批判が殺到した。そこで複数の編集責任者で再度、論文を検証したところ、引用文献が不適切であったり、あるいはデータの解釈に間違いがあることを確認した。なお著者らは、この決定に同意していない。」
その後、論文を執筆した著者らは、専門誌を出版しているシュプリンガー・ネイチャー社に対し、2億5千万ドルの懲罰的損害賠償を請求する裁判を起こす、と発表しました(文献2)。このような損害賠償の仕組みは日本になく、とにかく天文学的な金額になるのが特徴です。ただし、裁判所に対して実際に訴訟手続きがなされたどうかは、3月25日現在不明です。
執筆者は、裁判を起こすに至った経緯を次のように述べています。「私たちの論文が公開されたあと、編集部には、悪意に満ちた6通の手紙が届いたと聞く。それを信じ込んでしまい、私たちを”悪意ある反ワクチン主義者”と決めつけ、科学的な裏づけのないまま、掲載取り消しを決めた。これは掲載に伴う契約違反であり、悪意ある誤解であり、誹謗中傷だ!」と。
論文を批判した一人の名前が判明したことから、著者は、この批判者と直接、メールのやり取りしました。しかし、「弁護士と相談するから、もう連絡はしないでほしい」というメールを最後に、音信不通となりました。
一方、この論文に賛意や高い評価を与える専門家もいて、著者たちのもとには激励の手紙もたくさん届くようになりました。文献2には、具体的なメールの内容が掲載されています。
さて、問題となった論文は、いったいどんな内容だったのでしょうか?
全体が50ページからなり、参考文献が293件もある大作で、読むのも大変です。内容をひとことで言えば、当ホームページ『新型コロナのエビデンス』が、足掛け5年にわたってお伝えしてきた情報とほぼ同じものでした。つまり、この論文が世間から否定されてしまうのであれば、当ホームページの存続も危ういことになります。
論文の記述はきわめて正確で、参考文献も適切に選ばれていて、かつ解釈に間違いはありません。そこで、この論文に寄せられた批判を詳しく分析してみることにしました。代表的な批判のひとつは、「(ワクチンは危険という)結論が先にあり、それに合わせてデータを集めただけ!」というものでした。このような意見は、学問的な論争の場面でよく交わされる、いわば定番の批判です。
しかし考えるまでもなく、その逆の見方、つまり「(ワクチンは体に良いという)結論が先にあり、それに合わせてデータを集めただけではないか」という批判にまず答えてもらう必要があるでしょう。しかし、当ホームページで明らかにしてきたように、「ワクチンが安全で有効であることを、科学的に正しい方法で示したデータ」は存在しないのです。
この論文でひとつだけ気になるのは、冒頭、次のような記述がなされていたことです。「米国民の税金から巨額のお金がワクチン・メーカーに事前に支払われていて、引っ込みがつかない状態にあった。そのため政府は、不利なデータが出る前にランダム化比較試験を早期に終了させるなど圧力をかけた」。
純粋に科学の立場から主張を展開すべきところでしたが、その枠を一歩踏み外したこの記述が権力者(?)の虎の尾を踏んでしまったのかもしれません。SNSでの誹謗中傷事件でよく語られることですが、悪意ある書き込みの火元は一か所でも、それが企みとして、あるいは無責任な追随によって拡散し炎上したりします。今回のゴタゴタもそのような流れだった可能性があります。
いずれにしても、新型コロナワクチンの真実を世に訴える道のりが、さらに遠のいてしまったかと思わせる、気の重い出来事でした。
なお本件については、複数の方から情報提供をいただきました。ご協力に感謝いたします。
【参考文献】
1) Mead MN, et al., (Retracted) COVID-19 mRNA vaccines: lessons learned from the registration trials and global vaccination campaign. Cureus, Jan 24, 2023.
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/38274635/
2) Kirsch S, We're suing Springer Nature for $250M in punitive damages for the unethical restraction of our COVID harms paper. Steve Kirsch's newsletter, Mar 6, 2024.
Re: 新潟大学名誉教授 岡田正彦 新型コロナのエビデンス - mectin iver (?)
2024/03/25 (Mon) 16:07:18
(2024.3.11)
Q&A エビデンスの中間まとめ:第三回目
当ホームページでは、新型コロナワクチンにかかわる話題を多岐にわたり紹介してきました。その情報量も非常に膨大なものとなってきましたので、3回に分けて「中間まとめ」を行っています。今週は、その第三回目として、新型コロナワクチンの有効性を示したとされる学術論文にデータの改変や印象操作が行われていたことを示す証拠を、過去の記事から厳選しました。
いかなる医療行為も、ランダム化比較試験によって初めて効果と副作用を実証することができます。対象者を公平に2群にわけ、その一方にたとえば本物の薬を、他方には偽薬(プラセボ)を使いながら追跡して、結果を見届けるという方法です。ファイザー社とモデルナ社のワクチンの場合、どちらも論文はひとつずつしかありません(文献1,2)。
次の表は、有名な「有効率95パーセント」の根拠とされるファイザー社の論文で提示されたものです。このデータから (1-(8÷18198)÷(162÷18325))×100という計算をすると、約95パーセントになります。
しかし、この論文に対しては、発表後、無数のクレームが寄せられました(文献3など多数)。そのひとつは、新型コロナの症状がありながら、PCR検査を行っていなかった事例が「ワクチン接種ありの群」で1,594例、「接種なしの群」で1,816例もあり、これを含めて有効率を計算し直すと19%になってしまう、という指摘でした。この指摘が正しいことは、ファイザー社が当局に提出した資料からもあきらかです(文献4)。次表は、この人数を加えて私が修正したものです。
次に、同論文には「ワクチンは重症化を防いだ」とも書いてありました、その根拠は、重症化した人が「ワクチン接種なしの群」で9人だったのに対して 「接種ありの群」で1人だったから、というものでした。この記述が間違っていることは、私もすぐに気づき当ホームページで指摘したところです。
正しくは、上の表で示したように、「ワクチン接種ありの群」では、感染した8人中1人が重症化していたため重症化率は1÷8で12.5%です。一方、「接種なしの群」では9÷162で5.6%です。つまり正しい解釈は、「ワクチンを接種した人が感染すると、より重症化しやい」ということだったのです。その後、この問題は、世界中の多くの研究者によって指摘されるところとなりました(文献5など多数)。
この論文には、ほかにも問題がいろいろあります。ファイザー社がとった有効率の計算法を、次図の1つ目の例題に当てはめてみます。(1-(5÷100)÷(10÷100))×100という計算から答えは50%となりますが、2つ目の例題のように調査対象が1,000人でも、答えは同じになってしまいます。たとえ100万人だったとしても同じになるのですから、おかしな話です。
この計算法で得られる有効率は、相対リスク減少率と呼ばれます。実は、有効率の計算には別の方法がもうひとつあり、上図の1つ目の例題に対しては、次のような計算を行うものです。
(10÷100 - 5÷100)×100 = 5%
上図の2つ目の例では0.5%となり、1,000人にワクチンを打っても5人しか予防することができないことがわかり、よい現実感があります。この計算法でえられる有効率は絶対リスク減少率と呼ばれます。
どちらも間違いではなく、教科書にも載っている計算法なのですが、ファイザー社の論文で前者が採用されたのは、あきらかに見た目をよくするため、はっきり言えば人心を惑わすためだったでしょう。この点も、その後、多くの学術論文で批判を浴びることになりました(文献6など多数)。
製薬企業は、このように人々の信頼を裏切る行為を行ってきたのですが、極めつけは、論文発表の後、食塩水を注射したプラセボ群の人たち全員に、ワクチンを接種していたことです(文献7)。
この行為が何を意味しているかと言えば、いつの日かワクチン接種群の人に重大な異常を認めたとしても、比べる相手がすでにありませんから、「単に年のせい」にして、異論を封じることができます。生き証人ともいえる大切な存在が、いわば意図的に消されてしまったのです。
次の表は、妊娠中に新型コロナワクチンを接種すると、流産が増えるかどうかを報じた別の論文から再現したものです(文献8)。赤枠で囲んだ数値から、妊娠20週以内で接種した場合の流産は、過去の報告値に比べて多くはないことを示しています。
しかし、この論文にも世界中から批判が殺到しました(文献9など多数)。論文中、表の下に「827人中、700人は妊娠20週以降に接種した」と、小さな文字で記述されていたのです。したがって、正しくは827人から700人を除いた127人が分母となり、流産の率は82%と計算すべきだったのです。
さらに「過去の統計値」のほうも間違っていました。過去の報告値は、どの文献を調べても10%くらいとしか書かれていません。つまり正しい結論は、「妊娠10週以内に新型コロナワクチンを接種すると流産が8倍以上も高まる」というものだったのです。
ワクチンメーカーに限らず、世界の巨大製薬企業は、健康に対する人々の期待を裏切る行為を繰り返してきました。そのため消費者から無数ともいえるほどの裁判が、米国を中心に起こされています。その多くは原告勝訴となり、企業側には巨額の賠償金支払いが命じられてきました。具体的な事例は枚挙にいとまがなく、文献10,11に詳述されていますので省略します。
2つのランダム化比較試験の論文が発表されたあと、「新型コロナワクチンは有効」と主張する研究が多数行われましたが、すべてテスト・ネガティブ分析(後ろ向き調査のひとつ)によるものでした。この分析法については、令和5年9月4日付の当ホームページで解説したとおり、正当性が科学的に保証されないものであることを、改めてつけ加えておかなければなりません。
さて、3回にわたる「中間まとめ」はこれで終了です。いずれも裁判を想定し、取り上げた参考文献も証拠書類として利用できるように説得力のあるものを厳選しました。これまで当ホームページで紹介した際には若干の誤用もあったため、改めて各文献を精読し、正しい解釈をここにまとめたものです。
次回からは、再び最新情報をご紹介していく予定です。
【参考文献】
1) Polack FP , et al., Safety and efficacy of the BNT162b2 mRNA Covid-19 vaccine. N Engl J Med, Dec 31, 2020.
2) Baden LR, et al., Efficacy and safety of the mRNA-1273 SARS-CoV-2 vaccine. N Engl J Med, Feb 4, 2021.
3) Doshi P. Pfizer and Moderna’s “95% effective” vaccines – we need more details and the raw data. BMJ Opinion, Jan 4, 2021.
4) https://www.fda.gov/media/144246/download. Dec 10, 2020.
5) Pharm XW. Safety and Efficacy of the BNT162b2 mRNA Covid-19 vaccine, To the Editor. N Engl J Med, Feb 17, 2021.
6) Olliaro P, et al., COVID-19 vaccine efficacy and effectiveness - the elephant (not) in the room. Lancet. Apr 20, 2021.
7) Thomas SJ, et al., Safety and Efficacy of the BNT162b2 mRNA Covid-19 vaccine through 6 months. N Engl J Med, Sep 15, 2021.
8) Shimabukuro TT, et al., Preliminary findings of mRNA Covid-19 vaccine safety in pregnant persons. N Engl J Med, Jun 17, 2021.
9) Sun H, On preliminary findings of mRNA Covid-19 vaccine safety in pregnant persons. N Engl J Med, Oct 14, 2021.
10) 岡田正彦, 『本当に大丈夫か、新型ワクチン―明かされるコロナワクチンの真実』, 花伝社, 2022.
11) マーシャ エンジェル著/栗原千絵子, 斉尾武郎共監訳, 『ビッグ・ファーマ 製薬企業の真実』. 篠原出版新社, 2005.
Re: 新潟大学名誉教授 岡田正彦 新型コロナのエビデンス - mectin iver (?)
2024/03/25 (Mon) 16:20:06
(2023.8.21)
Q 免疫の大原則を知れば問題点も見えてくる?
A コロナ禍の時代を経て、図らずも免疫分野の研究が進み、問題点も浮き彫りになってきました。
当ホームページでは、研究成果が発表される折々に概要を紹介してきましたが、情報はいつも断片的で、不明な点が多く、相互の関係もわかりにくいものでした。そこで今回は、これまでに報告してきた断片的な情報を整理し、「免疫システムの大原則」としてまとめることにしました。
新型コロナウイルスに対するワクチン接種が、なぜ無効で、なぜ危険なのかを改めて理解するための基礎知識となるはずです。なお、以下の説明で用いている動画は、これまで当ホームページで掲載してきた動画に改良を加えたものとなっています。
まず、「中和抗体に対する重大な誤解」を解いておかなければなりません。抗体とは、ウイルスや細菌などの微生物に感染した際、体内で作られる免疫物質のことです。
微生物は、免疫細胞に取り込まれると、ばらばらに分解されるのですが、その破片のひとつひとつが複雑な形をしているため、抗体もそれぞれに対応して作られます。たとえば新型コロナウイルスに感染したときも、1種類ではなく多彩な抗体ができることになるのです。そのうち、本物のウイルスと培養細胞を使って、実験的にウイルスの侵入をブロックすることが確かめられたものだけが「中和抗体」と呼ばれます。
ポイントを動画で解説しましたので、以下の青文字の部分をクリックしてください。画面左上の←印をクリックすると、この頁に戻ることができます。
→ 中和抗体には、期待されているほどの効果がない!!
https://okada-masahiko.sakura.ne.jp/antibodies2.gif
では、ウイルスの増殖を阻止し、重症化を防いでくれる主役は何なのでしょうか? 次の動画は、その仕組みを説明したものです。
→ ウイルスを破壊し重症化を防ぐのは、殺し屋細胞の仕事!!
https://okada-masahiko.sakura.ne.jp/killer2.gif
着目すべきは、殺し屋細胞の働きにワクチン接種が関係していないことです。殺し屋細胞の機能を測ることが難しいこともあり、個人差をもたらしている理由は、まだよくわかっていません。
さて、新型コロナワクチンの接種を繰り返した人たちのほうで、むしろ感染する人の割合が高いことが、多くの研究で示されてきました。なぜワクチンは効かなかったのか? そのメカニズムを次の動画で示しました。
→ 繰り返しのワクチン接種が無意味なワケ!!
https://okada-masahiko.sakura.ne.jp/originalsin2.gif
動画の最後に「抗体の中には危険なものもある」と述べていますが、その仕組みを解き明かしたのが次の動画です。
→ ワクチンで作られた過剰な抗体は、ときに危険な存在となる!!
https://okada-masahiko.sakura.ne.jp/ade2.gif
以上の大原則により、前回の当ホームページ記事で報告したような数々の不利益がなぜ起こったのかを明確に説明できるのです。
―総まとめ―
当ホームページでは、メッセンジャーRNAを利用したワクチン自体の危険性と、お金に翻弄された人々の欺瞞について、厳選した情報をもとに報告を行ってきました。以下はその要点です。
・メッセンジャーRNAを包む膜に毒性の強い物質が含まれている
・再生されるトゲトゲ蛋白は自己免疫病を引き起こしている
・トゲトゲ蛋白の配列に、狂牛病原因物質に酷似した遺伝子が含まれている
・ワクチンを精製する工程の不備から、がん遺伝子が混入していた
・製薬企業が発表した論文にはデータのねつ造があった
・後ろ向き調査という偽りの分析法によって得られたデータで、ワクチンの
誇大な宣伝がなされてきた
これらの現実とともに、免疫システムの大原則を知るにつけ、新型コロナのワクチンを擁護できるような理由は何ひとつないことがわかってきます。
それにもかかわらず、官民をあげてワクチン接種が推奨されてきたわけですが、その背景にいかなるメカニズムが働いていたのでしょうか。
【参考文献】
1) Sawant J, et al., A review: understanding molecular mechanisms of antibody-dependent enhancement in viral infections. Vaccines, Jul 14, 2023.
Re: 新潟大学名誉教授 岡田正彦 新型コロナのエビデンス - mectin iver (?)
2024/03/27 (Wed) 03:20:21
Q13 なぜ医師はワクチンについて正しい知識を持てないのか?
A 冒頭で紹介したyoutubeで、多かった感想のひとつが、これでした。以下、その理由を箇条書きで説明します。この考察は、私が30年ほどの歳月をかけて集めた国内外の確かな資料、および自身の体験に基づくものです。
1. 医師は、医学部を卒業したあと附属病院で研鑽を積む。しかし、そこは製薬企業からの莫大な寄付金が集まる場所であり、若手の指導に当たる教授、準教授、医局長などの肩書を持つ人たちは、常に製薬企業に忖度せざるをえない状況となっている。
2. そこで指導を受けた若い医師たちは、製薬企業からもたらされる情報で洗脳を受けた状態で市中病院に就職し、あるいは自身のクリニックを開設し、同じ発想で医療を実践していくことになる。
3. 市中病院やクリニックでは、MRと呼ばれる製薬企業の営業マンから新薬の情報や論文のコピーをもらい、勉強したように気にさせられてしまう。病院内で開催される新薬についての勉強会で、製薬企業のMRが講師を務めることもしばしば。
4. ほとんどの医師は、医師免許のほかに専門医の資格を取得していくが、その資格を継続するには、定期的に開催される学会主催の講演会などに参加しなければならない。講演会では大学教授など有名医師が演壇に立つが、彼らは製薬企業から高額な謝礼と旅費を受け取り、豪華なホテルでの宿泊が約束されている。もちろん研究費と称する寄付金も受け取っている。
5. つまり医師たちの耳には、製薬企業に不利な情報はいっさい入ってこない仕組みが出来上がっている。医師たちは「製薬企業の手のひらで踊らされている」と言っても過言ではないだろう。
6. では正しい情報はどこにあるのか。これは、海外で日々発表される膨大な論文を読みこんでいくしかないが、当然、英文で書かれており、しかも高度な統計学が駆使された内容であるため、簡単に理解することはできない。
7. というよりも学術論文には、巨大製薬企業が雇った数学のプロによる巧みな修飾が施されていて、医師たちはその罠から逃れることができないのである。『歪められた現代医療のエビデンス』に、その一端を記した。
【参考文献】
1) Becker C, Relationships between academic medicine leaders and industry - time for another look? JAMA, Nov 10, 2020.
2) Justice department annouces largest health care fraud settlement in its history - Pfizer to pay $2.3 billion for fraudulent marketing. The United States Department of Justice, Sept 2, 2009.
Re: 新潟大学名誉教授 岡田正彦 新型コロナのエビデンス - mectin iver (?)
2024/03/27 (Wed) 03:30:04
(2022.1.31)
(2) 医師たちが騙されたもう一つの理由
世界の巨大製薬企業は、これまで数々の論文不正を犯してきました。とくにコロナの時代になってからは、いっそう目に余る状況となり、当ホームページでも証拠となる事例をいくつか紹介してきたところです。しかし・・・、世界を見渡しても、そんな視点で真実の検証を行っている研究者やジャーナリストはほとんどいませんでした。
2022年の初め、頼もしい味方が現れました。すでに他の項でも紹介したことがある英国医学専門誌の副編集長たちグループが、告発文を発表してくれたのです。
内容をひと言でいえば、新型コロナのワクチンと治療薬に関する論文を書いているのは、すべて製薬企業の社員であり、しかも統計分析を行った元のデータがいっさい公開されていないことに対する批判でした。
論文に疑惑もあり(製薬企業にとって)不都合なデータが隠されているのではないか、と述べているのです。さまざま立場の人が製薬企業に生データの公開を求めていますが、いまのところすべて拒否されています。たとえばファイザー社に対してワクチンの治験データを請求したところ、治験が最終的に終わってから2年後、つまり2025年5月まで公開できないとの回答だったそうです。
モデルナ社の回答は、治験が終わればすぐに公開できるだろう、というものでした。公式発表によれば、その日時は2022年10月27日です。アストラゼネカ社の回答は、2021年12年31日以降、第III相試験(最後の臨床試験)のデータをリクエストがあれば開示するということでした。とっくに過ぎていますが、同社のホームページには、請求後、準備に1年くらいかかるかもしれないと、訳のわからないことが書いてあります。
新型コロナのワクチンほど「全人類の健康に悪影響を及ぼした医薬品」は、前代未聞です。当然のごとく素朴な疑問、ねつ造疑惑などが相次いでいる中、臨床試験でえられたすべてのデータを公開すべきことは、誰が考えても当然のことです。中心となっている3つの製薬企業(ファイザー社、モデルナ社、アストラゼネカ社)は、口裏合わせをしたかのように開示拒否しているのです。
その昔、製薬企業が裁判所の命令で報告書を公開したことがあったのですが、数万ページにも及ぶもので解読不能だったそうです。子供じみた意地悪ですね。そんな過去もあり、真実を求めて製薬企業との戦いに挑む医師はほとんどいない、・・・というよりも大部分の医師たちは無関心を決め込んでいるのが現状です。
告発論文を投稿した著者たちの次の言葉は、まさに「疑いを抱く、すべての人々の気持ち」を代弁しています。「世界の製薬企業は過去にも同じ罪を犯してきた。その代表的な例がインフルエンザの特効薬タミフルだ。ほとんど効果がないにもかかわらず、論文になっていないデータを宣伝に使い、数少ない論文もすべて製薬企業が社員が作ったもので、しかもゴーストライターに書かせたものだった。そして今また、コロナビジネスで巨万の富を独占している・・・・」と。
【参考文献】
1) Doshi P, et al., Covid-19 vaccines and treatments: we must have raw data now. BMJ, Jan 19, 2022.
2) AstraZeneca Clinical trials website. https://astrazenecagrouptrials.pharmacm.com/ST/Submission/disclosure
コロナワクチンと治療法 - 生データが必要だ、今すぐ: BMJに掲載された記事から
荒川央 (あらかわ ひろし)
2022年2月16日
https://note.com/hiroshi_arakawa/n/n7657122de278
Re: 新潟大学名誉教授 岡田正彦 新型コロナのエビデンス - mectin iver (?)
2024/03/27 (Wed) 04:15:02
(2022.5.9)
―第7回― 専門家がだまされた統計学とは
<パート1> 専門家たちの言い分
専門家と称する人たちによるワクチンの説明が、突然、変わりました。テレビを見ていてお気づきだったでしょうか? 「ワクチンは感染を予防するものでなく、重症化を防ぐ効果があるので、受けてほしい」と。ワクチンは感染予防のためだったはずなのですが、いつの間に・・・?
この話が本当なのか検証してみましょう。何事も比べてみなければわからないものです。たとえばファイザー社が新型ワクチンを当局に申請するために行った調査は、ワクチン群をプラセボ群と比べるという(形だけは)正当なものでした。しかし数々の不正操作が行われていたのは、すでに紹介したとおりで、しかも、このスタイルの調査はその後いっさい行われていません。
<パート2> 根拠とされるデータの疑義
「ワクチンは重症化を防ぐ」との主張の根拠になっているのは、アラビア半島のカタールで行われた調査のデータです。対象はすべてPCR検査を受けに来た人たちで、陽性と判定された人のうち「ワクチン接種を2回受けていた人」の割合を調べたものでした。
問題は、比べた相手が公平なものだったか、どうかです。年齢や性別はもちろん、持病、服薬、検査データ、食習慣、運動習慣、職業、居住地、さらには学歴など、ありとあらゆる情報を調べ、完全にそろえたグループを準備して比べなければ、ワクチンの効果だったのか、あるいは単に体質や環境による違いだったのか、区別することができません。カタールで行われたこの調査では、PCR検査で感染なしと判定された人たちが比べた相手でした。
次のグラフは、重症化した人たちと感染なしの人たちの接種率の違いから「ワクチンの有効率」を計算し、経時的に並べたものです。感染予防に対する有効率(青色のグラフ)は、4ヵ月目あたりから急速に低下していますが、重症化を防ぐ有効率(ピンクのグラフ)は半年くらいまで続いているように見えます。
<パート3> ウソを見抜く
論文には、「検査を受けに来た人たち」という共通項があるため、両群は似た者同士であり、比べることに問題はない、と書いてあります。読者からの批判を予め想定した言い訳ですが、専門家と称する人たちは、このひと言に騙されてしまいました。
この説明が誤っているのは明らかです。検査で陰性だった人たちは、たとえば普段からマスクをきちんと着け、会食も控えるなど慎重派だったかもしれません。だからこそ感染せず、だからこそワクチン接種も早々に済ませていただけ、なのではないでしょうか。比べ方が公平でなければ、接種率の違いは無意味となり、有効率も間違ったものになります。
この論文には、もうひとつ重大な問題があります。性別、年齢、人種、検査を受けた動機、それに検査を受けた日の5項目だけ調べ、それらが両群でそろうよう月ごとに人数を加減していたのです。そのため、論文の記述が非常にわかりにくく、専門家が読んでも正しく理解できなかったのではないかと想像されます。
このような操作は、間違いとまで言えないものの、これまで論文不正の温床となってきました。私が行なったコンピュータ実験によれば、患者データを一人分、「なかったことにする」だけで、差がないはずのデータも「両群で統計学的に明らかな差を認めた」という話にすり替えてしまうことができます。
<パート4> まとめ
この方法は、test-negative(検査陰性)デザインと呼ばれ、最近の流行となっています。コンピュータ上のデータを集計するだけで済むため、予算も人手もかかりません。研究者にとって業績を上げる格好のテーマであり、製薬企業にとっては、自社製品を思い通りに宣伝できる便利な手段になっています。
「ワクチンは重症化を防ぐ」との説明は間違っています。専門家をも騙してしまったこの統計学は、今後もワクチンを宣伝するための道具として使われていくものと思います。くれぐれも騙されることのないようお願いします。
次回の第8回は、「総括:コロナ社会のこれからを考える」です。
【参考文献】
1) Thomas SL, et al., Safety and efficacy of the BNT162b2 mRNA Covid-19 vaccine through 6 months. N Engl J Med, Sep 15, 2021.
2) Goldberg Y, et al., Waning immunity after the BNT162b2 vaccine in Israel. N Engl J Med, Oct 27, 2021.
3) Mizrahi B, et al., Correlation of SARS-CoV-2-breakthough infections to time-from-vaccine. Nature Commun, Nov 4, 2021.
4) Chemaitelly H, et al., Waning of BNT162b2 protection against SARS-CoV-2 infection in Qatar. N Engl J Med, Dec 9, 2021.
5) Accosi E, et al., Association between 3 doses of mRNA COVID-19 vaccine and symptomatic infection caused by the SARS-CoV-2 omicron and delta variants. JAMA, Jan 21, 2022.